◎その2◎
ウルトラファイト傑作選
「1.ウルトラマン名勝負!」
「2.ウルトラセブン名勝負!」〜キングレコード〜
1979年
第2期ウルトラブームの原動力“ウルトラファイト”のドラマ盤。 前半の抜き焼き版からそれぞれ20作品ずつ収録されています。 山田二郎さんの名調子が何度でも聞けるので、このレコードも大好きでした。
しかし“ファイト”といえばやはり忘れられないのは後半の新撮版・怪獣達のドツキアイ!でしょう。レコードの解説にも「この傑作選にもドシドシ参加してもらう予定である。」と記されていてすごく楽しみにしてましたが結局発売されず、それらと再会するには1995年のLD-BOX発売まで待たなければなりませんでした。
第3期ウルトラブームが湧き上がる1978年。
大好評な“大百科シリーズ”と共に、キングレコードからこの2枚も発売されました。

「SFミステリーの世界 怪奇大作戦」
歌2曲と7本のドラマ収録。
「マイティジャック オリジナルサウンドトラック」
歌3曲と主題歌カラオケ、BGM10曲に3本のドラマ収録。

“怪奇”のおどろおどろしい迫力は、音声だけでも十分に伝わって来て頭から離れず、台詞も口癖に。
“MJ”の冨田勲さんによる雄大なBGMに惚れぼれして、再販されたプラモを仮組みして眺めていました。
ウルトラとは又違った魅力のこの2作品も素敵ですね。
「SYMPHONIC POEM ULTRAMAN/ULTRASEVEN」〜キングレコード〜1979年
東京交響楽団演奏による「マン」と「セブン」の交響組曲です。
第1面 『ウルトラマンの歌』 『科学特捜隊の歌』 『シーボーズのテーマ』
『科特隊出撃』 『ウルトラマンの敗北』 『進め!!ウルトラマン』
第2面 『ウルトラセブン』 『怪獣出現』 『ウルトラホーク発進』 『侵略者の魔手』 『さよならウルトラセブン』

『ウルトラマンの歌』は1979年公開「実相寺監督作品ウルトラマン」のエンディングに使用されています。
1999年に発売されたCD「ウルトラマンシンフォニー」も良いのですが、当アルバムの決定的な素晴らしさは、宮内國郎さん・冬木透さんご自身が編曲されている点にあります。その良さを一言で説明すると・・・
ウルトラマンパートは、そのアレンジの見事さに鳥肌が立ち、セブンパートは、次から次へと重なり響き合う名曲の数々に身もだえする・・・と言った感じでしょうか。
1987年に一度CD化されていますが、それ以降再販されていないのがもったいないですね〜。※※めでたく2007年にニューリリースされました※※
余談ですが、このアルバムが発売されてから高校卒業の年まで、毎年大晦日〜元旦に日付が替わると同時に、この交響詩『ウルトラマンの歌』を高らかに鳴らして、一人自分の部屋で新年を祝っていました。
ほんの少しの寂しさを胸に(笑)
「英語盤ウルトラセブン」〜日本コロムピア〜1979年
まだビデオが普及する前、ドラマ盤なるレコードでファンは興奮しておりました。
これはセブンがハワイで放映された時の英語吹き替えのドラマが収録されています。
A面が「勇気ある戦い」、B面が「史上最大の侵略・後編」
英語と日本語を対比させた冊子が付いていて、英語訳の勉強にもなります。
それでは、名場面の一部をどうぞ!

DAN: I have to go home...soon.
    If you see a shooting star in the west at the dawn,it's me heading home...far away.
    Goodbye,ANNE. Goodbye.

ANNE: DAN,wait! Don't go,please!

DAN: Please,ANNE. I've got to save AMAGI!
「これがウルトラマンだ!! 1&2」〜東芝EMI〜
たぶん1978か9年に買いました。ウルトラマンのサウンドトラックドラマ集です。
“ジャケットが回る、絵も回る、楽しい楽しい回転ジャケット”という事で、表紙に円盤状パーツがサンドされていて、回すと穴から見える写真とサブタイトルが変化します。
1には『ウルトラ作戦第1号』『禁じられた言葉』『まぼろしの雪山』『怪彗星ツイフォン』
2には『科特隊宇宙へ』『恐怖のルート87』『オイルSOS』『さらばウルトラマン』
が、短縮編集されて収録。どちらにも『ウルトラマンの歌』が入っています。

テレビの音そのまま入ってるだけなのですが、これも良く聴きました。 当時私はウルトラの再放送を、テレビの前にラジカセ置いて息を殺して録音してたので、それよりもクリアな音質で聴けるのが嬉しかったです。
それにしてもこの頃って、まるで砂漠に水をまくかのごとく、脳内にウルトラ知識がどんどん吸収されてました。覚えるのも速かったなー。 今は記憶力無いし、物忘れも激しい・・・
ハッ!・・・もしやウルトラマンが記憶を消して去って行ったのか?(゜o゜)
「ウルトラマン・オリジナル・スーパー・サウンド・シリーズVol.II/ウルトラマン怪獣大決戦」
〜ユピテルレコード〜

1979年、映画「ウルトラマン怪獣大決戦」公開時期に発売されたLP盤です。
私はこのレコードを見る度、あの時の悔しさが蘇ります・・・。

第3期ウルトラブーム真っ只中の当時私は中学生。毎月の小遣いは1500円です。
ウルトラ道まっしぐらな私は、この少ない予算をやりくりしながら、塾通いの夜食代を誤魔化しながら、さらには親戚の叔母に借金までしながら、ウルトラへの寄進を続けていました。
特にどんな苦労をしても買い続けたのが、キングレコードのLP盤達です。この1979年には“ウルトラオリジナルBGMシリーズ”という夢の音盤が毎月発売されていました。
そんなある夏の日、レコード屋の店頭でこれを見つけました。
ジャケットとタイトルからして、公開中の映画サントラ盤に違いありません。Vol.I とVol.II 2枚もあります。
この映画はウルトラマンの中から5話分を編集したものですが、レコードの帯に書かれている収録内容を見ると、Vol.I とVol.II それぞれに2話分の内容が入っている感じでした。

Vol.II のA面は“怪獣無法地帯”関係の音源です。
・オープニングテーマ(オリジナルBGM)
・進め!ウルトラマン(挿入歌)
・スフラン出現(オリジナルBGM)
・マグラ登場!(オリジナルBGM)
・危うし!ハヤタ隊員(オリジナルBGM)
・ピグモン登場(オリジナルBGM)・・・以下続く

このおもいっきり強調された(オリジナルBGM)という文字を見て、これはこのシーンに使用されているBGMを集めたものなんだと完全に思い込んだ私でした。絶対欲しい!
しかし、1枚1800円。予定外のレコードの登場にとても2枚買える予算はありませんし、1枚でさえ決死の覚悟での購入です。
喜び勇んで帰宅し、早速針を落として聴いてみました。すると・・・

「只のドラマ盤やないかー!テレビの音そのまま収録してるだけやー!オリジナルBGMって、そんなん当たり前やー!わざわざ書くなー!」
その月はさらに金に困窮した事は言うまでもありません。
「80大怪獣百科辞典」〜キャニオンレコード〜1979年
“これから皆さんにお聞かせするのは、ウルトラQ・ウルトラマン・ウルトラセブンに登場した代表的な怪獣80匹の声です。皆さん、この80匹のうち、いくつの怪獣を知っていますか?”

アギラー・アボラス・アロン・アントラー・イモラ・ウインダム・ウー・エレキング・M1号・怪竜・ガバドン・ガボラ・ガマクジラ・ガラモン・ガンダー・キーラ・ギエロン星獣・ギガス・ギラドラス・ギャンゴ・恐竜戦車・グビラ・グリーンモンス・クレージーゴン・ゲスラ・ケムラー・ケロニア・ゴメス・ゴモラ・ゴルゴス・ゴルドン・ゴロー・サイゴ・ザラガス・ザンボラー・シーボーズ・ジェロニモン・ジャミラ・ジラース・スカイドン・スフラン・ゼットン・ダダABC・チャンドラー・テペト星人・ダンカン・チブル星人・テレスドン・トドラ・ドドンゴ・ドラコ・ナース・ナメゴン・ネロンガ・パゴス・バニラ・バルタン星人・パンドン・ピーター・ピグモン・ヒドラ・ブラコ星人・プラチク星人・ペギラ・ペスター・ペテロ・ベムラー・ベル星人・マグラ・ミイラ人間・ミクラス・メフィラス星人・モングラー・ユートム・ラゴン・ラルゲユウス・リッガー・リトラ・レッドキング・ワイアール星人、
以上80体の鳴き声にナレーションを被せて解説しているLP盤です。
構成/丸谷 光さん。(怪獣名はジャケット原文ママ)

ブースカに登場のイモラは “ウルトラ怪獣ではありません” と、律儀に説明あり。
付録のA1サイズポスター裏面にも、各怪獣の別名・身長・体重・特徴・武器・弱点・出身地が記載されてます。

“子供たちが土管にラクガキした怪獣が、太陽の光と特殊な宇宙線を浴びて、本物のガヴァドンになってしまったのです。ダイヤモンドを食べて生きている贅沢な怪獣のくせに、口から強力な毒ガスを吐く凶暴な奴です。”
…ガヴァのナレーション、とんでもない話になってます。
 元凶はやっぱり「原色怪獣怪人大百科」か?
「ウルトラマン ビッグ・マーチ集」〜ビクター〜1979年
行進曲アレンジインストゥルメンタル全12曲収録のLP盤。

『ウルトラセブンの歌』 『ウルトラマンの歌』 『帰ってきたウルトラマン』 『ULTRA SEVEN』
『特捜隊の歌』 『MATチームの歌』 『戦え!ウルトラマンレオ』 『ウルトラマンタロウ』
『ウルトラマンエース』 『ウルトラマンレオ』 『ウルトラ六兄弟』 『ウルトラ警備隊(かけ足用)』
編曲/野々村直造・筒井広志  演奏/ビクター・ブラス・オーケストラ

元祖「ウルトラマン・オン・プラス」ですね。爽快なマーチで思いっきり運動会気分に浸れます。
『ウルトラマンの歌』 以外は未CD化。新曲追加したマーチ集CD出して欲しいなぁ。
「ウルトラQ シンセサイザーファンタジー」〜日本コロムピア〜1983年
アニメの楽曲をシンセサイザーアレンジした“デジタルトリップ”シリーズ初の特撮作品で、QのBGMが大変心地良くアレンジされています。 この当時私はウルトラQの映像は記憶に無く、書籍やレコード「サウンド・ウルトラマン!」(1978・キングレコード)のQドラマ盤等から想像するという、まさに幻の作品でした。それはたぶん私だけじゃ無く、ほとんどの人がそうだったと思います。(ビデオソフトは超高価だったし〜)
で、何が言いたいかというと、そんな頃にこのようなレコードを発売してくれた事に拍手を送りたいんです。
BGM原曲の商品化は「ウルトラオリジナルBGMシリーズ@ウルトラQ/ウルトラマン」(1979・キングレコード)があったのですが、それに収録されていない曲のアレンジ曲まで入ってるんですよ。(ウルトラQ単体のBGM集が出るのは1984以後)スゴイ事だったと思いませんか?
この名盤、永らくCD化されなかったんですが、「2001円谷英二生誕100年記念」5枚組CD内にめでたく収録されました。
「組曲ウルトラマン シンセサイザーファンタジー」〜日本コロムピア〜1986年
名盤「ウルトラQ シンセサイザーファンタジー」から3年、 このデジタルトリッブシリーズに、遂にウルトラマンが加わりました。 当時発売予告広告を見てからというもの、私の頭の中には収録曲の想像が駆け巡る日々。 「ウルトラマンの歌、科学特捜隊、戦え!ウルトラマン、科特隊出撃、バルタン星人の逆襲、は間違い無しとして***最初のキング盤BGM集の曲タイトルが頭に染み付いてました***交響詩ウルトラマンで採り上げられたシーボーズのテーマやウルトラマンの敗北、もしや最終回のエンディング曲やガヴァドンのテーマなんかもあるかも〜!!!」 と、期待に胸ふくらませていたのです。
そして発売日、レコード店で手に取り目にした曲目は・・・・・ SIDE ONE “ウルトラマン”“ウルトラセブン”“帰ってきたウルトラマン”“ウルトラマンA” SIDE TWO “ウルトラマンレオ”“ウルトラマンタロウ”“ウルトラマン80”“ウルトラマンスクランブル” 「な、なんじゃこりゃあぁぁぁ!、、、」
前回のウルトラQがBGMのアレンジ曲集だったので、今回ももちろんそうであろうという私の勝手な想像は見事に裏切られました。 そして曲自体もシンセサイザーで良く有りそうな平凡なアレンジだったので、さらにガックリ。 あの名盤の後がなんでこんなものに・・・ううぅ、コロムビアさぁ〜ん・・(注・これは当時の私の印象で、精神的ダメージが大きかった為評価も厳しかったのです。今聞くとそんなに悪くはないですよ。と、フォローを入れておきます。)
このアルバム、単独CD化はされていませんが、 「2001円谷英二生誕100年記念」5枚組CD内に“ウルトラマン”“ウルトラセブン”の2曲のみ収録されました。
「ULTRA SEVEN」〜Tsuburaya Hawaii Inc.〜1975年?
子門真人さんが歌う英語版セブン主題歌・挿入歌の45回転ドーナツ盤です。
『THE THEME SONG of ULTRA-7』 と 『ULTRA-7』

ハワイで英語吹き替え版ウルトラセブンが放映された当時、現地での販売用に製作されたレコード。
後年には円谷プロファンクラブ主催のイベント会場で販売されたりもしたそうです。

「ウルトラQ」 「ウルトラマン」
1978年、第3期ウルトラブーム時にキングレコードから出たEP盤です。
LP盤の「ウルトラマン大百科!」シリーズが好評だった為、各主題歌をシングルカットして発売したのだったと思います。Q〜レオまであったかな?私はこの2枚だけ買いました。

LP盤と聞き比べるとやっぱり回転速度が速い分、良い響きだなぁ〜と感心してた当時の私・・・実際はチャチなモジュラーステレオで聴いてたので違いなんて判るはずなかったのですがね。
真っ赤なバックに白黒写真のカネゴンのジャケットがめちゃくちゃカッコイイ「ウルトラQ」には、テーマ曲と『大怪獣の歌』 『ウルトラマーチ』 を収録。
拡げると全身写真になるジャケットの「ウルトラマン」は、『ウルトラマンの歌』 『進め!!ウルトラマン』 の2曲入り。
当時このジャケットに使われている写真がかなり不満でした。オリジナル版ではなく帰マンやエースに客演時のスーツでしたから。でも目が黄色に塗られているモノを使われるよりはまだマシかと、強引に気を落ちつかせてました。

さて、当時コロムビアもこのウルトラブームを黙って見ているはずはありません・・・
「帰ってきたウルトラマン」のEP盤2種です。
梶田達二さんのイラストが渋い、多分1971年発売のエルムレコードの方は、第3期ブーム時にレコード屋で見つけました。
外山浩爾さんが歌う『帰ってきたウルトラマン』と、西田敏行さんの『MATチームのうた』
カバーバージョンでの2曲入りです。

そして、第3期ウルトラブームでキングレコードに少し遅れをとっていた日本コロムビア。
キングに負けじと同じ様なマン〜レオの主題歌・挿入歌集LP盤を1978年の9月に出しました。(私は買ってません)
さらにキングがEP盤でもウルトラソングをリリースしたので、それを追う様にコロムビアもマン〜レオのEP盤を新発売したのでした。

ジャケットはまるでキングに対抗するかのごとく3段折りになっていて、各ウルトラマンの全身像がキングよりもさらに大きいサイズで現れます。裏面にもカラー写真が数カットと放映リストまで載せるという気合の入れ様。 ただし、収録されている歌は、エース・タロウ・レオが自社カバーバージョン。(キングレコードは帰マンとエースがカバーバージョンでした)
なので、当時私が買ったコロムビアのEP盤は、このオリジナルの団次郎さん版が収録された「帰ってきたウルトラマン」の1枚のみだったのです。
このシリーズの「ウルトラマン」のジャケットの黄色塗装目マンが絶対許せなかったという理由もありましたけど。
「ガンバレ!ウルトラ怪獣軍団」〜キングレコード〜1979年
当時のTBS系番組“ワン ツー ジャンプ”内で流されていた歌です。
歌詞は『怪獣音頭』っぽく38大怪獣が登場します。 数あるウルトラ関係の歌の中で、この曲のみがまだCD化されていません。(たぶん間違い無いと思いますが・・・)
「ウルトラマン80/レッツ・ゴー・UGM」〜日本コロムピア〜1980年
自己紹介にも書いてますが、ザ☆ウルトラと80は私がウルトラ道に目覚めた後に始まったテレビシリーズにもかかわらず当時ほとんど見れませんでした。 関西では地上波で再放送一度も無いですし、80のレンタルビデオもなかなか見当たらず、ザ☆はたしかビデオも出てませんよね? LDは金が無かったので買い逃しているし、DVD発売までもうしばらく我慢か・・・。


「がんばれウルトラマン80/地球人だよ」〜日本コロムピア〜1981年
第40話から使用された爽やか系の歌です。 そういえばオープニングもエンディングも歌が替わったウルトラマンって80だけですね。※2004年時点


「並足行進曲 ウルトラマン80/レッツ・ゴー・UGM」〜日本コロムピア〜1980年
行進曲アレンジバージョンです。演奏はコロムビア・マーチ・オーケストラ。 ジャケット内面には、日本女子体育短期大学講師・石崎朔子さんによる振り付け説明図が載ってます。
ウルトラマン80の方は幼稚園〜小学校低学年向けのハンカチ体操、UGMは中学・高校・一般向けのレクリエーションダンスです。UGMマーチで元気ハツラツに踊る女子高生の姿、ちょっと見てみたいかも(爆)
そして行進曲用に編曲されているのが、宮崎アニメ他でおなじみの久石譲さん。同姓同名の方ではなく、たぶん御本人だと思います。
ウルトラソングバリエーション完全コンプリートを一応目標にしている私にとって、この行進曲というモノがなかなか曲者なんです。 行進曲アレンジは知らないうちに出ている事が多く、私もCD売り場の運動会コーナー等はいつもチェックを欠かさない様にしているのですが、全貌を把握出来ていません。
「ウルトラ超伝説 アンドロメロス」〜日本コロムビア〜1981年
水木一郎さんの歌う、とても威勢の良い『アンドロメロス』と、しっとり語りかける『帰って来いよアンドロメロス』の2曲入りEP盤。 これは初期発売タイプで、2年後にアンドロメロスTV放映開始にあわせてジャケットのみ変更されて再発売されました。最初はイメージソングとして発表されたものが後にTV主題歌にもなったのです。
円谷皐さんが“谷のぼる”名義で作詩されたこの2曲を初めて聴いた時、これからのアンドロメロスの展開に期待が高まりましたが、実は私この頃から第一次てれびくん離れが始まったという事を一応告白しておきます。(高1でしたから・・)

ジャケットは3段折り。コンビナートでのメロス&ウルフ対マグマ星人三人衆の特写スチルがカッコイイ!そして拡げた裏面にはメロスの全身写真と必殺技名とウルフの紹介が載っています。
しかし気に入らないのは、このジャケットのメロスとウルフも目が黄色塗装風処理なんです。アンドロ戦士はゴーグルの奥で光る目が魅力なのに、まさに絵に描いた様な目にするとは勿体無い!当時のグラビアでもそれがすごく嫌でした。
京本政樹さんもウルトラマンのペンキ目が嫌いで、円谷皐さんに進言してやめてもらったと著書の中でおっしゃってましたね。良くぞ言ってくれました!
でもこれらの黄色目を見る度、思春期の甘酸っぱい思い出というか何ともいえない懐かしさがこみ上げてきて、もう一度逢ってみたいとふと思ってしまうのもまた事実。
帰って来いよイエローアイズ!(結局どっちなんだ)
ウルトラ映画主題歌のEP盤を並べてみました。すべて日本コロムビアです。
左上2枚
1979年春公開〜実相寺昭雄監督作品ウルトラマン〜より
ささきいさおさんによる主題歌
「ウルトラマンの歌」
ビートルや科特隊本部の図面が脳裏に浮かびます。 SIDE2には、同時期公開の〜ウルトラ6兄弟VS怪獣軍団〜主題歌「ぼくらのウルトラマン」収録。ご承知のとおり、現在この歌と映画は封印中です。
そして
「ディスコウルトラマン」
映画中、ウルトラマンとシーボーズの格闘場面に使われています。
SIDE2の「ザ・ウルトラマン・ディスコ・フィーバー」は、なかなかCD化の機会が無く、1999年発売のコンプリートソングコレクション5枚組みBOXに収録されたものが唯一です。 この曲自体は「ザ☆ウルトラマン」第13話劇中のラジオ曲として使用されたそうです。

右上
1979年夏公開〜ウルトラマン怪獣大決戦〜より
主題歌
「ウルトラ愛の鐘」
これを聴くと自然と心は光の国へ・・・。
SIDE2、エンディング曲「ウルトラマン物語」は円谷皐さん作詩の名曲です。円谷プロ創立30周年記念コンサートで唄われていた御姿が思い出されます。

左下2枚
1984年春公開〜ウルトラマンZOFFY ウルトラの戦士VS大怪獣軍団〜より
主題歌
「ウルトラマンゾフィー」
この時点ではまだ「ゾフィーのバラード」歌入りは無かったので、これが初のゾフィーソングです。
SIDE2「ウルトラマン物語」は前作と同じ曲です。こちらでもエンディングに使用してます。

そして同時上映〜ウルトラマンキッズ M7.8星のゆかいな仲間〜より
主題歌
「キッズのチャチャチャ」
SIDE2、挿入歌「仲良しピグコとミドリちゃん」
キッズももう20周年なんですね。月日の経つのって早いなぁ・・

右下2枚
1984年夏公開〜ウルトラマン物語(ストーリー)〜より
主題歌
「ウルトラマン物語〜星の伝説〜」
エンディングに使われています。燃える曲です。
SIDE2「愛の戦士タロウ」は、タロウが初めて地球へ向かう場面に使用。

そして同時上映〜アニメちゃん〜より
主題歌
「アニメちゃんの天使たち」
SIDE2、エンディング曲「レッツゴー・アニメ」
この作品、今まで一度もソフト化されてないのって、どういう理由からなんでしょう?機会あるごとにリクエストしてるのに・・・版権がややこしいの?それとも何か複雑な事情が? うーん・見たい見たい見たい〜!!!
「コンピューターゲームミュージック/ウルトラマン・怪獣帝国の逆襲」〜キングレコード〜
1987年発売の45回転アナログLP盤です。
ファミコンディスクシステムソフト“ウルトラマン・怪獣帝国の逆襲”用の『ウルトラマンの歌』や『進めウルトラマン』等のピコピコと懐かしいファミコンサウンドが収録されています。
さらに、演奏/HEROES21による『怪獣帝国の逆襲』と名付けられたシンセサイザーディスコミュージックも有り。 ニューアレンジされた『ウルトラマンの歌』『進めウルトラマン』を、間にオリジナルな間奏を入れてメドレーにした曲です。 この曲は、1990年にポリドールから発売されたゲームミュージックCDに収録のものとは全く別モノ。

実はこのレコード、「機動戦士Zガンダム・HOT SCRAMBLE」とのカップリングになっていて、ウルトラマンはB面だったりします。
A面も同名のゲームのサントラで、『Z・刻をこえて』『水の星へ愛をこめて』『星空のBelieve』のピコピコゲーム音と、演奏/HEROES21によるシンセメドレーとなっています。
「ディスコ・ウルトラセブン」〜オーヴァーシーズレコード〜
日本コロムビアの「ディスコ ウルトラマン」と同時期、1979年発売のEP盤。
ヒット曲“ディスコ スーパーマン”に続いてマジカル・スペース・シップが出したディスコミュージック第2弾です。B面はウルトラと関係無いディスコサウンド“レット・ザ・ミュージック・プレイ”。

当時、深夜にテレビで流れていたビデオクリップでこの曲の存在を知ってレコードを探しまくりましたがどこにも見当たらず、あれは夢だったんじゃないかと思うようになってました。
そして年月は流れ、円谷プロ創立30周年記念15枚組CD内で13年振りに遭遇。
その後も何度かCDに収録されましたが、29年目にしてやっとレコードの現物を入手となったのです!

“YOUNG MAN(Y.M.C.A.)”に新ルパン三世の挿入歌“SUPER HERO”を足した感じのノリノリな曲。
これでウルトラセブンXが踊ってくれたらムチャ素敵でしょうね。
その時は皆さんもご一緒に ♪ユゥー・エル・ティー・アール・エー! をお願いします。
「コズミック★ラブ」〜日本コロムピア〜1983年
円谷プロ芸能部所属タレント・花井その子さんが、ハサミからCo2を噴出するバルタン星人・頭が高速回転するレッドキング・赤い風船付けたピグモンをバックダンサーにして踊り歌うアイドルソング 『COSMIC★LOVE』
作詩/篠塚満由美さん  作曲・編曲/都倉俊一さん  B面 『お・あ・ず・け』

♪満月の夜12時がきたら・星の彼方へ去りゆく私よっ

ブーカーピー快獣トリオのアニメちゃんよりも早くにウルトラ怪獣トリオを従えてた花井その子さん、お元気でしょうか?
ボイジャーの新メンバーとして帰ってきて欲しいな。
「ザ☆ウルトラマン」〜日本コロムピア〜1979年
当時、LP盤のヒット曲集を買ったのでスルーしていた主題歌シングル盤を32年越しに入手。
心の奥底にあるパズルの1ピースがやっと埋まった様な気分です。
B面 『愛の勇者たち』   見開きジャケットのセル画イラストも懐かしカッコイイ!

「明日に・・・・・」〜日本コロムピア〜1980年
富山 敬さんが歌うザ☆ウル挿入歌がシングルカットされてたなんて、この歳になるまで知りませんでしたよ。
そして、B面がこれまた貴重なオリジナルドラマ!

『ヒカリ超一郎の謎』
作・構成/谷のぼる 音楽/宮内国郎 音響・演出/鳥海俊材 プロデューサー/玉川 静

ザ☆ウル第1話のヒカリの心情を、富山 敬さんが一人語りします。
♪M-31(プロローグ)

僕は、ヒカリ超一郎。
地球で異変が起こるとの報せに、宇宙ステーションから、小型ロケット・ステーションホークN3に搭乗し地球に向かう。
異変に備え、急遽、科学警備隊が結成され、その一員に選ばれたからだ。

「あの緑に輝く星、あれが僕の故郷、地球だ…。 美しい、なんて美しいんだ。」
「おや?あれは何だ? あの赤く光ったものは?」
「あっ!こっちに向かって来る。 すごいスピードだ。」
「あっ!あぁっ!あぁぁぁぁぁぁぁぁぁ…」

♪M-24(ヒカリとJ)

何があったのか判らない。しかし、何かが起こった、、何かが。
赤く輝く光が、僕に向かって来た。そして、その光に包まれた時、僕の体も赤く輝き、強烈な力が身体中を駆け巡った様に感じた。
何かが起こったんだ…何かが。

♪M-6(科学警備隊メインテーマ)

「ヒカリ超一郎。 私は、地球防衛軍極東ゾーン・科学警備隊の一員として、地球の愛と正義の為に戦う事を誓います。」

あの宇宙基地から還る途中での出来事は、僕に神秘の力を与えてくれた様に思う。
そして今、手にしているこの星のペンダントが、あの時に与えられたものなのだ。
そうだ、きっとこの星に、秘密が隠されているのだ。
さあ!戦おう。 愛と正義の為、地球の為に!

“ギャアァァァォン!” “ビシュンビシュンビシュン!”

「だめだ、どうしても倒せない。このままでは、やられてしまう。」
「そうだ!この星だ!星のペンダントだ!」
「ウルトラ、チェェェンジッ!」

♪M-19(ウルトラチェンジ)

“シュワァァァァァァッ!” ※Jの声も富山さんです。

“トォォォォッ!” “ドガッドガッ” “ドォォォォゥッ!” “ギャアォォン” “ムゥゥゥッ!”
“キェェェェ” “トワアァァァッ!” “ガオゥゥゥ” “シュワアァァッ!”
“ビュワワワワワ…ピキュュゥン!”

「やったぁ!ついに怪獣を倒した。 僕は、、、僕は、、、ウルトラマンなのだ!」

地球の為に、遥かな星から、銀河を超えてやって来た、愛と正義の戦士ウルトラマン。
僕は、ウルトラマンなのだ!

♪M-3T1(主題歌アレンジ)
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